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ヒーローになれなかったわたし


 

9月最後の日となりました。

今年も残すところ3ヵ月あまり

時間の流れの早さを感じています。

 

さて今日は幼稚園児の時の息子と私のことを

お話ししたいと思います。

 

当時、彼にはお気に入りのハンカチがありました。

それはウルトラセブンが描かれたハンカチです。

 

M78星雲・光の国から地球を訪れ、宇宙からの

侵略者たちと戦ったアノ、ヒーローです。

 

ハンカチは2枚あって毎日洗っては翌日通園時に

園服のポケットに新しいものを入れる

 

これが彼と私の暗黙のお約束でした。

 

ところがある日、私は使ったハンカチを園服のポケット

から出すのを忘れてしまいました。

 

つまりキレイなハンカチがなく. . . 。困った私は、

彼に黙ってミッキーマウスのハンカチを入れたのです。

 

ところがそのことに気付いた彼は

「今日は幼稚園には行けない!!」

と言うのです。「ウルトラセブンじゃないから」とのこと。

 

私は泣きまくる彼を抱きかかえ

無理矢理幼稚園に

連れて行ったことを覚えています。

 

人には「お守り」のようなもの。

それがあることで勇気や元気が湧いてくるものが

あるように思います。

 

他人からみるとそれは価値がないもので、

もしかしたらガラクタにしか見えないものです。

 

相手の気持ちになって世界を眺めて見る力が

あの時の私にあったら…良かったのに。

 

彼からみると私は最強の敵キングジョー

のような存在に見えたのかもしれませんね(笑)

 

今さらですが相手の世界を大切に平和を愛する

ヒーローになりたいものだと思っています。

 

 

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代表 志田 悦子

 

 

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